一刀会 理念


竹刀と防具を担いで道場へ・学校へと続く道を歩く子供達・・・
ひと昔前は、そんな光景を町でよく見かけたものです。 



しかし、最近では、そんな姿を見かけることが本当に少なくなりました。
日本の武道をはじめとしたスポーツ普及の根底にあったはずの部活は、その裾野をしぼめる傾向にあるように感じます。
現在の教育界は、「“人を育てる”という意識を持った教員が少なくなった」、とも言われております。
その背景には法制度(個人情報保護法など)の改訂などによる業務体系の変化や複雑化が、教員の仕事の現場をますます忙しくさせていることは確かなようです。
しかし、それが教育の質を低下させる原因になっている、ということはなかなか言えないでしょう。それは、制度が制度を否定してしまうことに繋がるからです。
また、教員はサラリーマン化している、とも言われています。サラリーマンであって、何が悪い?、という教員もいるかもしれません。それも否定は出来ません。
ただし、その否定できないところに、問題の根源があるようにも感じます。
現在の教育界、特に部活をテーマとするならば、教員の評価というものは、「“育てた指導者 よりも 勝たせた指導者”」に対するものの方が評価が高い、という考えも一部にはあると言います。
また、このように考える指導者も少なくは無く、むしろ多いのが事実だそうです。
「選手のための部活ではなく、指導者の功績のための部活」決してそれだけではないと思いますが、そうした意識に向かわせる学校経営や、保護者の存在があることも無視は出来ないでしょう。
それが、勝利至上主義を生み出す要因のひとつになっていることも事実だと思います。

ひと昔前は・・・
あの頃は、地域や社会全体が子供達に対し「育てる環境」が良かったような気がします。
また子供達を巻き込むような凶悪な犯罪も無かったような気がします。
 ※松戸は治安の悪さは全国トップクラスです。(純粋に治安だけが悪いと思われる)
そして、さらに、ここ何十年かの間に日本という国の環境は、劇的な科学技術の進歩とともに、経済等も急激に変化し、便利で簡単なものばかりを選んだ結果、日本人がもっている大切な価値観を失ってしまったように思います。

地域として元々の松戸人は連帯感は強く、松戸は昔からの「地元意識が強い地域」です。
しかしながら最近は共働き世帯の増加と共に住宅地(ベッドタウン)としての開発により地元意識が少々薄れてきており、核家族化も増え「常識を知らない親・子供達」が増え続けていることも現実です。
核家族や共働き世帯の増加が悪いかと聞かれれば、悪くはないと言うしかありません。
ですが、「家庭の教育力の低下」「コミュニケーションの希薄化」「青少年非行」「不登校」「児童虐待」など、教育面に関する問題の原因には核家族化があげられています。
核家族の子供はそれこそ我慢が足りず、「親の価値観で育てられる」ので偏ってしまってると感じられます。
共働き世帯や核家族化であげられる子供に関する数々の問題点、これら全てが共働き世帯や核家族化が原因というわけではないでしょう。
一番の問題は都市化や核家族化が進み、地域での地縁的なつながりの希薄化等ともあいまって子育て経験の継承や子育てを支える環境が大きく崩れている事です。
子供は幼児期に必要な基本的な生活習慣等を本来は身につける場であるが、家庭の教育機能が低下し、そうした生活習慣等を子どもに身につけさせていくことが困難になり社会問題化しています。
そして、親が共働きの為に親としての役割を果たせないケースも生じてきており、本当の親のあり方だと感じられます。
また、子供の品格も祖父母等が同居または近く住んで「いる・いない」で変わってくると思います。

【核家族のメリット】
 ・核家族が増えたことで、家の伝統を気にしないで、自由な家庭を作ることが出来る。(この流れによって、マイホーム主義というものが生まれた)
  ※マイホーム主義・・自分達の家族生活に満足して、家族生活を一番に考える主義のこと
 ・親子単位での結束を固めるチャンスが増える。
 ・嫁姑問題みたいなものが少なくなる。
 ・大家族の拘束感や緊張関係から解放され自由な家族関係が築ける。

【核家族のデメリット】
 ・何世代も一緒に生活するという事が無くなるので、子育ての知恵が伝達されなくなる。
 ・子供に親の感情が押し付けられ、過保護になりやすい。
 ・人の痛みや辛さが理解できない子供達が増える可能性がある。
 ・集団生活で必要な「場の空気を読む」ことが苦手で他人の心の機微を感じ取ることが出来ない子供達が増加傾向。
 ・親の共働きが増え、大人が子どもに接している時間が少なく、子供が家庭や地域との関わりのなかで育つ環境は弱まっている。
 ・家族の人数が拡大家族などに比べて減るので、働いてお金を稼ぐ人が働けなくなったら、生活が苦しくなる。
 ・子供が自立した後は夫婦だけになるので、様々な面で夫婦の負担が大きい。
 ・大人が子供に接している時間が少なくなり、実際には子供が地域や学校で何をしているのか把握できない。
 ・人と社会との関係のなかで自分をみつめ、磨く機会が減少する。
 ・親が子育てをしながら働き続けるため、親(大人)としての役割を果たせず少年犯罪にも結びつく。
 ・家庭の教育機能が低下し犯罪に繋がりやすい。(うちの子に限って・・ → 実際は当事者(主犯)のケース大である)
 ・家庭や地域での生活体験や社会体験、自然体験の希薄化が進む。
 ・実生活の中で乳幼児に接したり,幼い弟妹の子守りをする機会が少ないままに大人になっていく。

指導者側も剣道の活動以外については一定の線を引いて距離をおいており、何があっても気に(口に)しないようにしておりました。
しかしながら地域(町内会)の方から「子供だけではなく親も指導して頂きたい」などとの不評を聞く場面もございます。
最近の親の傾向として「過保護」「常識知らず」「自己中心」特に若年齢の方が「子供に対して甘すぎ」て無法地帯等々・・・。
それぞれ個人の主観なので必ずしも当てはまるというわけではありませんが、「他人にはあまり興味がなく」かといって「身内は大切にする」傾向の強いゆとり世代。
ひょっとしたら、どの世代と比べても「身内意識」・「自分勝手」が強いのではないでしょうか?。
・「飲み会/スマホ/ゲーム大好き!」であり、とにかく子供より自分大好き(自分が優先)
・放置化された子供達が会場内を走り回るが親達は無関心(注意もせず)で迷惑行為や怪我が多発! 
・電車内での「ベビーカー戦争」「席取り合戦」「化粧直し」などにより他の乗客へ対し迷惑行為が多発!
最近の親(特に母親)の傾向として「叱らない・・」というより、「放置・無関心」が多いのも特徴です。
逆に自分の邪魔(趣味や仕事や買い物など)されたら虐待に近いようなことをする(殺す母親もいる)が、自分の邪魔にならなければ、気にならない・・・という親(母親)が多くなってしまいました。
「子供だからしょうがない」・「ゆとり(さとり)世代」・「自分達以外に興味がない」を盾に横暴すぎます。
何か言われれば「自分ばかり・・・」の親が増えたんだと感じます。
自分の単独行動が誰かの迷惑になっているとは思っていません。というよりも気付いてないという方が正しいと思います。
基本的に周りの目を気にしていないので、団体行動の中で自分勝手な行動をしても他人の気持ちを考えるよりも先に自分の目的の方が優先されてしまうからです。
そして自分の行動に対して他人が何か言ってきたら、機嫌を損ねてしまいます。他人に興味がない分、自分の目的意識は高いため、他人に気を使おうとはしません。
しかし「個性が大事」と「ナンバーワンではなくオンリーワン」と教わってきた世代として、「自分以外に興味がない」のはある種自然な考えなのかもしれませんね。

それこそ、最近の子供達は・・・ですが、

・上座(カミザ)、下座(シモザ)も知らない。
・日本の古き良き伝統も知らない。
・毎日、仏壇とか神棚に手を合わせることも知らない。
・お客さんがいても立ったまま挨拶する。
・ゲーム感覚でリセットすれば生き返ると錯覚する。
・EQ(心の知能指数)が育っていない。
・現実と非現実との境界線があいまいになっている。
・欲求のコントロールが育っていない。

ですが、地域の協力・親の判断によって子供の教育にはメリットが出ます。
子供達にとって身近な大人との信頼関係を築くことが最も重要である。
しかし、現在の大人(親)はモノを与えるばかりで、子どもと真剣に辛抱強く向き合わなくなっていると指摘されているのも現実です。
また、近年、地域を含めて信頼できる身近な大人が少なくなり、地域での地縁的なつながりの希薄化等ともあいまって、子どもが家庭や地域との関わりのなかで育つ環境は弱まっています。
人間は生まれて以降、経験を蓄積して成長していくものであり、経験は直接と間接の両方のバランスが重要であると言われております。
こうしたなかで、子供達の、家庭や地域での生活体験や社会体験、自然体験の希薄化が指摘されており、人と社会との関係のなかで自分をみつめ、磨く機会が減少する一方、ゲームなどの疑似体験や間接体験、“一人遊び”が増加し、人間関係を築く力が弱まるなど、子どもの社会性の欠如も指摘されている。また、子どもの体力低下傾向も大きな問題となっているのも現実であります。
日本人は多くの人が流行りに敏感だと思います。テレビやインターネットで話題になっているものは考えなしに、何でもすぐに飛びついてしまうのではないでしょうか?
しかし世の中の流行りものよりも自分のマイブームの方を大切にする人もいると思います。
この人は、一見ノリが悪く見えます。でも実際は自分の意見がハッキリとある人なので自分の軸がある人だと言えます。
普段から流行りものに、何も考えすぐ飛びついてしまう人は他人の軸で生きているのではないでしょうか?
流行りものが悪いというわけではなく、自分で考えて行動することはとても大切なことだと思います。

昔は大家族で暮らしたり近所との交流がありました。
それは「地域で子供を育てる」的な、子供がすることだから大目に見ることもあり、悪いことをすれば叱って当然。的な風潮でした。
母親も自分だけの教育論ではなく様々な観点を(姑や周囲)求められ、良くも悪くもストレスは周囲へ向かってました。

・きちんとした「挨拶」・「礼儀作法」・「上下の関係」など武道を通じ学べます。
・子育ての際、他の父兄や高齢者等にアドバイスをもらえ、一緒に面倒を見てもらえる。
・昔の習慣や地域のことや知恵を上の世代から伝授してもらえる。
・たとえば子供が叱られたあとの逃げ道的な人物がいる。
・大勢いると小さな社会になるので、他人(周り)のことを考えて生活できる。
などでしょうか?

アニメのちびまる子ちゃんやサザエさんはこれらがうまく機能しているお手本ですね。

剣道には、そんな人として大切なこと、人が忘れてはいけないかけがえのないことが、たくさん詰まっています。
『剣道をもっと知ってもらいたい』 『あの頃の風景をもう一度再現したい』 『剣道を通じて、人生で大切なことをたくさん学んでほしい』…
剣道人口の減少が嘆かれている昨今ですが、剣道を長年経験した人が語れば、その魅力はつきることはありません。

「道場」というものは大家族のようなものなのです。おじいちゃん先生や、お父さん・お母さん先生、お兄さん・お姉さん先生もいます。
これらさまざまな年代の多くの先生に教えていただくことが可能です。
また、小学生・中学生・高校生・大学生もいます。男の子も女の子もいます。場合によっては、自分より年下の弟や妹もいます。
「道場」の先生は、門弟が小さいころから成人して後まで長い目で剣道をそして人生を教えようとしてくださいます。

しかし、剣道の一番の魅力は年齢を超えた付き合いで幼少児から老人まで歳がいっても続けられ、途中ブランクがあってもいつでも帰ってこれる場所(道場)があり、何といっても人生の師匠が出来、友人の幅が増えるというのは一生の宝です。

私たち一刀会は、剣道の素晴らしいところ、大事にしないといけないところを残しながら、今の時代に合った剣道団体を目指しています。
我が子が可愛くない親は居ませんが、過保護になり過ぎるのも子供の自立には良くありません。
そして、指導者は「自分より他人が優先」をモットーに自分達が犠牲になる覚悟の上で、子どもたちの健全な育成と、剣道の普及にすこしでもお役にたてるよう、全力を尽くすことをお約束いたします。

剣道が、大切な日本の伝統文化の1つとして正しく継承され、そして今後とも、社会に貢献できる存在でありたいと願っております。




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